橋下徹、木村草太『憲法問答』読了感想

3月 3, 2021




[fuki-r]どうももりみち(@morimichi _t)です。今話題の書『憲法問答』を読みました。[/fuki-r]

 

正直、私自身政治や憲法には全く興味はないのですが、橋下徹さんの政権奪取論を読んだ直後に憲法問答が発売されて、橋下×羽鳥の討論番組でもよく見ていた憲法学者木村草太さんとの対談ということで、俺得な書籍だったので、迷わず近くの書店で購入しました。

憲法の話がメインですが分かりやすく語られていてとても勉強になりました。

今回は憲法問答のちょっとした内容と感想を書きました。


憲法問答



 

著者: 橋下徹 木村草太
出版社: 徳間書店


はじめに

著者は元大阪府知事の橋下徹さん
そして憲法学者の木村草太さんの対談形式でかかれています。

二人の会話で話が展開されていて読みやすいです。
計10時間の対談の中で凝縮されたものがこの一冊にまとめられた感じですね。

元政治家と憲法学者の視点から憲法の本質を語っています。今取りざたされている安部政権のさまざまな問題点を憲法を通して分かりやすく解説してくれています。

憲法と法律がたくさん出てくるのですが、ちゃんと説明してくれるので、憲法の勉強にもなります。

正直私は全然憲法わかりません。

9条って何?くらいなのですが、分かりやすくて、面白いです。

著書の中で政治家や権力者に是非読んで欲しいと書いてあるのですが、これを読めば国民皆が憲法をもっと知るべきだなと思いました。

是非読んで欲しいですね。

ここから内容を少し絞って印象の残った点を書きました。

憲法とはなにか

前半は憲法とは?立憲とは?という大枠のテーマで討論が展開されてます。
橋下さんが自身の大阪府知事時代、大阪都構想を推し進めている中で体験したことを憲法に絡めて説明してくれています。

ここで印象に残ったことは、

権力は悪ではなくて
無秩序=悪ということ
無秩序という悪を権力で是正する

そして国家が安定すると権力が濫用されないために憲法が必要なのである。
憲法は国家権力を縛るものではなくて、
権力に憲法を意識させることが立憲である。

とても分かりやすいです。憲法に少しずつ興味が湧いてきました。

憲法9条について

メインはここです。憲法9条とそれに関連する事柄、問題が憲法問答の半分のページを占めています。
ここに書いてあることが憲法問答の全てだと思います。

日本国憲法 第9条
日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2 前項の目的を達成するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

憲法9条で橋下さんと木村さんの議論が対立的になり、お互いどう意見が違うのか討論で分かりやすくあぶり出しています。

よく話題にあがる集団的自衛権、個別的自衛権についてお互いの憲法論を討論されています。

一番印象に残ったのは
日本の憲法には軍事のことが書かれていないこと

今の日本政府は国連軍に参加するなど軍事に関する憲法上の権限や手続き規定がないから参加できないというのはなるほどなと思いました。

知らないこともたくさんありとても勉強になりました。

おわりに

正直全然政治や憲法に興味がない私でもスラスラと読むことができました。
とても勉強になることが多くて、分からないことも後から調べたり、分かりやすく解説してくれるので、納得できます。

会話形式というのも読みやすい点でした。
二人の会話しているところを想像してガンガン読めました。

少し憲法に興味を持ったので、もっと勉強して、もう一度憲法問答を読むときに自分はこう思うと意見が述べられるように勉強していきたいです。

めちゃめちゃ勉強になります。
皆さんも是非読んでください。

 

[fuki-r]こんな読みやすい憲法の本は他にありませんよ。
憲法問答オススメの一冊です[/fuki-r]

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